HANDLING NOTES

取扱のご注意

ホイール取り付け前に

タイヤ組み込み前に

(1)ホイールの取付時のご注意

ホイールは使用するタイヤサイズ・穴数・P.C.D.・インセット・取り付け面形状の組み合わせで、車への装着可否が決まります。販売店にご相談の上、必ず装着車両に摘したホイール・タイヤを使用して下さい。

(2)ナット・ボルトの選び方

ホイールの取り付けナット座は、テーパー、球面、平面等があります。車側のネジ径、長さ、ピッチを確認し、座形状に合ったもの(もしくは指定専用ナット・ボルト)を、ボルトにナットを10mm以上かけて使用して下さい。異形状のボルト・ナットの使用やネジのかかりが不足すると、充分な締め付けができないので、絶対に使用しないで下さい。

(3)スタッドボルトについて

スタッドボルト(ラグボルト)にはグリス等の油脂類を絶対に塗布しないで下さい。充分な締めつけが行なわれていても、それらの影響でナット(ラグボルト)が緩む場合があります。また、スタッドボルトが極度に錆びている場合にも締め付けトルクが長期間保持できない場合があり、ナットの緩みの原因になりますので、取付け前に確認して下さい。必要な場合はスタッドボルトを純正の新品に交換して下さい。

(4)エアーバルブの取り付け

エアーバルブは必ず付属の専用バルブ(又は指定バルブ)を使用して下さい。バルブがホイールのバルブ穴に適合しないと、空気漏れの危険性があります。なお、バルブは、グロメット(エアシール用のパッキン)の老化等により空気漏れの原因になることがありますので、必ず新品バルブをご使用下さい。(新品タイヤに交換する際も新品バルブに交換することをおすすめします。)

タイヤ組み込み後のご注意

(5)空気漏れがないか確認

タイヤ組み後は、空気漏れがないか必ず確認して下さい。(水槽などでタイヤとリムの合わせ目及びバルブ周辺部に空気漏れがないかどうか確認して下さい)タイヤとリムとの勘合部や、バルブ周辺部を特にご確認下さい。もし空気漏れを起こしている場合は、タイヤを解いて各部位を確認後再度作業をやり直して下さい。

(6)バランス調整について

タイヤ組み後は、必ず全輪ともホイールバランスを調整して下さい。バランスが狂っていると異常振動やタイヤの偏磨耗の原因になります。

(7)取り付けナット・ボルトの締め方

取り付けナット・ボルトを締めすぎると、ボルト穴の変形、及びボルト破損などを発生することがあります。また、一箇所を一気に締め付けないで、(バランス不良の原因になる場合があります。)4穴・6穴の場合は対角に、5穴の場合は星型に、徐々に締め付けて下さい。締め付け不足は、取り付けナット・ボルトの緩みの原因となります。推奨トルク(ボルト径が14mmの場合16~18kgf・m又は160N・m~180N・m、12mmの場合9~12kgf・m又は88N・m~118N・m、ボルト径が10mmの場合5~7kgf・m又は49N・m~69N・m)で締めて下さい。インパクトレンチを使用する場合は低いトルクで仮締めし、トルクレンチ等を用い推奨トルクで正しい順序で締めつけて下さい。車の取扱い説明書にナット・ボルトの締付トルクに指定がある場合はそれに従って正しく締め付けて下さい。

(8)車種別取り付け上の注意

車種によっては、ブレーキドラム仮止め用ビス、ボルトワッシャーや位置決めピンが出ておりこれが製品の取り付け面等に当たる場合は、取扱い販売店にご相談下さい。また、ハブ取付面にサビ、ゴミなど異物が入ったままホイールを装着すると、ホイール各部に片寄った異常な力が加わり、ナットの緩みや破損の原因になりますので、ハブ取付面のサビやゴミは取付前に充分に除去して下さい。

(9)スペーサーの使用

やむを得ずスペーサーを使用する場合は車種によってはスタッドボルトの長さを短くしてしまうことになり、ナットで十分な締め付けトルクを得られず走行中にナットが緩んでしまう危険がありますので充分にナットのかかり具合を確認されたうえでご使用になって下さい。また、トレッドを拡げることを目的に作られた厚手のスペーサーや、P.C.D.を変換するためのスペーサーの使用は、それ自体の強度の不足やアルミホイールの正常な装着や機能を妨げる場合があり、最悪の場合、走行中にナットが緩んでしまう場合がありますのでご使用については販売店にご相談下さい。

ホイール取り付け、使用方法

(10)装着後の確認

車両への装着は、車体・サスペンション部品等との接触がないか(前輪はステアリングを左右にきって、後輪操舵機能付の場合は内側のクリアランスデータの確認をして)ご確認下さい。又、タイヤ・ホイール・キャップなどが車体からはみだす事は、法令で禁止されています。特に4WD車向け(P.C.D.、139、7-5/6H)のホイール等で、センターキャップ及びカバーが付属されている場合、取り付ける車種によってはキャップ・カバー等が車体よりはみ出してしまう場合がありますので、ホイールにタイヤを組み付ける前にホイール単体で車体から出るか出ないかを確認してください。(後付け、別売のキャップの場合も同様の作業をお願いします。)場合によってはキャップ等の使用をお控えください。今一度、ご確認下さい。

(11)空気圧の点検

走行前にはタイヤの空気圧点検を必ず実施して下さい。空気圧不足は小さな衝撃でもタイヤ・ホイールを傷める原因となります。

(12)増し締めについて

装着初期やローテーション後は、取り付けナット・ボルトが緩みやすいので、約100km走行後、推奨トルクで増し締めして下さい。

(13)走行上の注意

急発進、急制動、急旋回などの無理な走行、乱暴な運転は、タイヤ・ホイールを傷めるだけでなく、重大な事故の原因にもなりますので絶対に行わないで下さい。

異常発生時の注意

(14)障害物の注意

歩道、縁石、凹凸などへの乗り上げはホイールが変形したり亀裂が生じやすいので注意して下さい。変形等を起こした場合は、使用を中止し、販売店もしくはメーカーにご相談下さい。

(15)異常発生時の注意

走行中に異常振動や異常音などを感じたら、直ちに安全な場所に停車し、点検して下さい。

(16)修理、加工について

変形したり亀裂を生じたホイールを修理業者やお客様自身等による修理、加工は絶対に行わないで下さい。溶接の熱の影響を受けたり、変形部分を再度曲げることにより、ホイール全体に目視では判断できない歪が生ずる等、ホイールの強度低下を招き、事故に結びつく危険性がありますので絶対に行わないで下さい。これらを行ったことにより発生したホイールの破損や機能上のクレームについては一切お請けできませんのであらかじめご了承下さい。

(17)組立式ホイールについて

組立式(2・3ピース)ホイールのリムとディスクの結合ボルトは、製造時に規定トルクで締め付けています。増し締めや、緩めたりなどは絶対に行わないで下さい。それらを故意に行った場合、リムからディスクが外れるなどの重大な事故に結びつく危険性があります。

その他詳しいホイールの取扱上のご注意と、日常の点検・手入れについて

ホイールのパッケージに付属の取り扱い説明書を必ずご覧ください。

タイヤ組み込み後のご注意

(JWL基準適合マーク JAPAN LIGHT ALLOY WHEELの略)「乗用車用軽合金製ディスク

この基準は乗用車(乗車定員11人以上の自動車、二輪自動車及び側車付二輪自動車を除く)用軽合金ホイールに適用されている安全基準です。この技術基準に定められた試験を製造者自らの責任において行い、適合したものについてはJWLのマークが表示されます。

(JWL-T基準適合マーク JAPAN LIGHT ALLOY WHEEL TRUCK & BUSの略) 「トラック及びバス用軽合金製ディスクホイールの技術基準」

この基準はトラック・バス用軽合金ホイールに適用されている安全基準です。この技術基準に定められた試験を製造者自らの責任において行い、適合したものについてはJWL-Tのマークが表示されます。

(品質検査合格マーク VEHICLE INSPECTION ASSOCIATIONの略)

JWL・JWL-T基準に定める適合商品であるか否かを第三者公的機関の「自動車用軽合金製ホイール試験協議会」が確認するもので、JWL・JWL-T基準による厳格な品質・強度再確認試験に合格したものについてはVIAマークの表示がされます。