NEWS & TOPICS

2023 Formula DRIFT Rd8. Race report

(Friday) 2023年10月13日 練習/予選日

最終戦の会場となるアーウィンデールスピードウェイ。レイアウトは昨年と同様であったが、開催前に行われたコース上の大規模なタイヤラバー清掃がセットアップやグリッレベルに大きな影響を与えることが懸念されていた。 例年同様、練習走行は日中に行われ、予選は日暮れ後、夜間に行われる。路面温度の差は10度以上。その差は歴然で練習走行と予選では全く違うコンディションとなる。まず、練習走行では清掃後の路面コンディションに対してセットアップを詰めていくところから始めた。しかし、ラバーが取り除かれ、従来の粗いアスファルト舗装がタイヤのライフに与える影響は非常に大きく、1周したあとのタイヤはほぼ丸坊主で、ギアレシオとパワーレベルを変更し、決勝に向けて同じタイヤのセットで満足に2周走りきれるセットアップを見つけなければならなかった。様々なセットアップを試したが、タイヤをセーブしつつも満足なギアレシオ、パワーレベルを得られるセットアップは見つけられず、ほとんどの他チームもわたしたち同様、タイヤライフの問題を抱えているように見えた。全車両が周回を重ねるたびに、ラバーが取り除かれたアスファルトの上にはフレッシュなラバーが載っていき、毎周コンディションが変わっていく、フィーリングが掴みづらいコンディションとなった。

予選走行。わたしたちはシリーズランキング10位につけている為、約20台超の予選走行を見て待つこととなる。時間と共に日は完全に暮れ、路面は冷え切っていた。予選は1周のみとなるのでタイヤライフは気にせず、コントロールがしやすい予選用セットアップに変更し挑んだ。予選開始後約1時間半が経過し、わたしたちの番が回ってきた。多くのドライバーがOZ1の大きなバンクにおいてマシンの姿勢を崩しており、路面グリップ上昇の傾向が垣間見えた。スタートラインにマシンをつけ、いざスタート。最初のバンクは配点が高い為、高得点を獲得するには絶対に外せないところ。振り出しをギリギリまで遅らせ、バンクへ進入。アクセルオンのタイミングでマシンがバンク頂上から押し出される。バンク中盤にはうまくラインを修正するも、私たちが思っていた以上に路面はグリップしており、走行ラインは良いものの、左足ブレーキの多用が非常に目立ち、点数は伸び切らず80pt、15位にて予選を通過した。

(Saturday) 2023年10月14日 決 勝 トーナメント 

TOP32の対戦相手は同じくGTRadialドライバー、そしてシリーズランキング2位のMatt Field選手(Chevrolet Corvette/GTRadial)。1本目は私が先行。できるだけ慣性を保ったままバンクへ進入しスピードを意識し、スタートした。振り出しは予定通り決まった。そのままの勢いを保ったままバンク出口へ向かったところで後追いをするMatt選手がバックミラーから消える。なんとMatt選手、バンク出口においてウォールへ激しくヒット。ダメージは重く、2本目に向けた出走は不可と判断し、この1本でわたしたちのTOP16進出が決定した。
TOP16の対戦相手はまたもGTRadialドライバー、Aurimas Bakchis選手(NISSAN S15 SILVIA/GTRadial)。Aurimas選手は非常にスピードがあり、後追いが容易ではない選手。1本目は後追い。タイヤライフを懸念し、ウォームアップエリアではリアタイヤの空転を極力抑え、皮むきだけに専念した。日中行われたTOP32では問題なかったウォームアップ方法だったが、夜間開催のTOP16には通じないものであったことをすぐに思い知らされる。後追いスタート直後、Aurimas選手はトラクション性能を最大限に発揮し、ダッシュを見せる。しかし、ウォームアップを最小限に抑えたわたしはリアタイヤの空転を引き起こしてしまい、全くついていけなかった。OZ1に対し、振り出すまでに先行車両とは大きな差が生まれ、その差は約車両4台分。スタート直後に勝負が決まるような非常に悔やまれる結果となった。バンクでラインをカットし、その差を埋めるが既に手遅れ。後追いは相手に大きなアドバンテージを与える結果となり、入れ替えて先行。TOP16同様、スタートのスピードよりもバンクスピードを意識し、走行。自身の先行走行にミスはなく、後追いをするAurimas選手にミスはあったものの、1本目の私のミスをひっくり返すほどの大きなミスではなく、残念ながら勝負は相手に軍配。最終戦アーウィンデールはTOP16にて敗退となり、シリーズは10位にてフィニッシュとなった。

最近のNEWS INFO

最近のEVENT INFO

重要なお知らせ