浅野レーシングサービス

TOYOTA GR86(ZN8)

ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE
第3戦 スーパー耐久レースin オートポリス

◾️開催地:オートポリス ◾️開催日:2024/7/27-28

■7/27 予選:4位
Aドライバー浅野武夫:2分8秒554 / Bドライバー伊藤慎之典:2分5秒899】


【フリー走行・予選】
スーパー耐久 2024 第 3 戦は 7 月 27 日 28 日に開催された。富士 24 時間レースから約 2 か月のインターバルでチームはエンジンと駆動系のリフレッシュを行い ST-4 クラス開催が 2 年ぶりとなるオートポリス入りしたが、気温 30 度、路温 50 度を超える酷暑は想像以上に過酷で、チームは木曜日の走行からマシンセットアップと暑さ対策を進めた。走行 1 本目はマシンチェックと伊藤・鈴木のコース習熟を行ったが、セットアップがコースコンディションに合っていないと判断したチームは、2 本目の走行でサスペンションを中心に大幅変更、金曜日の占有走行では浅野、上村を中心にその方向性でさらにセットアップを煮詰めていった。迎えた翌土曜日は気温 30 度、路温 40 度を超える酷暑となった。タイヤの“おいしい”ところは 1 周しか持たない状況の為、予選は完全に 1 ラップアタックとなる。チームとのコミュニケーションで前車との距離を調整しつつ

AB ドライバーはそれぞれアタックを決め、浅野は 2 分 8 秒
554 をマークしてクラス 5 番手、伊藤は 2 分 5 秒 899 をマークしてクラス 3 番手、合算で予選順位はクラス 4 番手となった。C・D ドライバー予選では、鈴木と上村が決勝想定の燃料でさらに異なるセットアップを試し、マシンの確認を行った。チームはマシンの進化を感じつつも、そのセットアップの弱点も考慮して、酷暑のドライコンディションが予想される決勝レースに向けてレース戦略を確認し、ピット練習を重ね翌日の決勝レースに備えた。

■7/28  決勝:認定無し
浅野武夫:28周 伊藤慎之典:14周 鈴木翔也:34周 上村優太:4周

今回のレースは 5 時間、義務ピットイン回数は 3 回、給油は容量 20L の指定給油ボトル使用となり 1 回のピットストップでの最大給油量は 3 本 60L まで、1 回のピットスト ップで 2 本以上入れる場合は 90 秒のピットストップが課せられることとなる。また、A ドライバーの最低運転時間は 75 分以上である為、今回のチームの基本戦略は A ドライバースタートとして、ボトル 3 本給油を 2 回、ボトル 1本給油を 1 回とし、FCY が出そうなタイミングや SC のタイミングでピットストップをこなす作戦を採る事とした。 

11 時 03 分、気温 27℃、路温 41℃のドライコンディションで 5 時間の決勝レースは始まった。スタートドライバーの浅野は 6 位でスタートすると、2 分 10 秒~12 秒台で周回を重ねてゆく。5 周目の 1 コーナーで 66 号車ロードスターにオーバーテイクされるが、浅野は徐々にアンダーステアが顔を出すマシンのタイヤをマネジメントしながらコンスタントに周回を重ねた。27 周目、1 コーナーでのST-Z クラス同士の接触クラッシュにより SC 導入となった。浅野は第 3 セクターにいたが、「エンジンが吹けない」とチームに無線を入れる。浅野はピットガレージにマシンを入れるとメカニックがチェック、各種確認後にエアフロセンサーを交換、タイヤ 4 本交換とボトル給油 3 本も行い約 20 分のロスでピットアウトした。1 周マシンチェックした浅野はそのままピットインして上村へと交代すると、上村は 30 周目に 2 分 9 秒 349 をマークして追い上げを開始する。しかし直後の 33 周目、再びエンジンが吹けなくなり、ターン 6 手前でコース脇へストップした。

マシンは回収されリペアエリアへと運ばれるが、状況確認するとマシンはエンジンブローしており、コース復帰するにはエンジン交換するしかない状況となった。完走扱いとなるクラス優勝車両の 70%の周回をこなせる見込みは限りなく少なかったが、チームはエンジン交換を決断、リペアエリアにスペアエンジンを持ち込みエンジン交換に入った。チームは 1 時間ほどで交換をすませると上村はピットインして伊藤へ交代、伊藤はマシンチェックして問題が無いことを確認し、36 周目に 2 分 9 秒 742 をマークするとエンジン回転数をセーブし ながら 2 分 11 秒~12 秒台で安定して周回を重ねた。46 周目、

伊藤はピットインして鈴木へと交代、ボトル給油 1 本でピットアウトした。鈴木は同じくエンジン回転数をセーブしなから 2 分12 秒~15 秒台で周回を重ね、そして 16 時 05 分、順位認定とはならなかったものの、80 周を走行してWedsSport GR86 はチェッカーを受けた。

【チーム監督コメント】

浅野 真吾

「第 4 戦オートポリス。速さにこだわり、D ドライバーの上村を中心に セットアップ。富士からマシンもセッティングも変えていきました。予選での一発は出ましたが、決勝ロングでのアンダーがひどく、厳しい戦いになりました。決勝では早々にトラブルもあり、モーターチェンジ。厳しいレースが続きますが、チーム一丸となって次戦も頑張ります。 応援ありがとうございました。

【ドライバーコメント】

浅野 武夫

「久しぶりのオートポリスです。練習でのマシンチェックでは感触が良かったのですが何かしっくりしない所が有り、解決せず予選となりました。路面は結構熱くワンラップがベスト、何かが足りない感じでした。決勝は久しぶりのスタートを担当しました。出来るだけ前に付いていきたいのですが離されていき悔しい走りになりました。一つ一つのコーナーを攻めての周回でしたが、突然のエンジン不調によりピットに戻りオートポリスの走行は終了となりました。 その後のエンジントラブルを克服してスタッフみんなの努力で走りきれたのは次のレースに生かせると思います。毎日暑い中頑張ってくれたドライバーとスタッフの皆さんに感謝しています。また支援・応援をしてくださる皆さまには本当に感謝しています。これからもよろしくお願いします。」

伊藤 慎之典

「僕自身オートポリスで初めてのレースということで事前にレンタル車両等で練習をして挑みました。木曜日は持ち込みのセットがうまくいっておらず大幅なセット変更をしかなり改善されましたが、まだまだ煮詰めきれずレースを迎えてしまいました。そんな中で B ドライバー予選 3 番手タイムを記録できたことは自信につながりました。決勝では開始 1 時間あたりでトラブルが出てしまい戦線離脱してしまいましたがメカさん達の懸命な作業でなんとかチェッカーを受けることができました。 次戦もてぎ大会では今回のトップからの差を埋められるように努力します。 応援ありがとうございました。」 

鈴木 翔也

「開幕戦に続き今回も欠場するドライバーの代役参戦をさせて頂く形となりました。オートポリスは未経験でしたので、コースと久しぶりとなる車両への習熟がメインの走行となりました。予選も C ドライバーの為、ロングでのペースやタイヤのチェックが主になりました。決勝では残念ながら車両トラブルが出てしまいましたがチームの皆さんの懸命な作業のお陰でチェッカーまで走りきる事ができ感謝の気持ちでいっぱいです。次戦以降の参戦予定は未定ですが、引き続き浅野レーシングサービスの応援よろしくお願いします。」

上村 優太

「オートポリス大会ではマシンのセットアップを進める事ができ、予選では今年 1 番のパフォーマンスを発揮できたと思います。決勝レースはトラブルに見舞われましたが、レースウィーク通しての内容はとても良かったと感じています。右肩上がりにマシン、ドライバーともに成長を感じているので、次戦はご期待下さい。応援よろしくお願いします。」

第1戦 SUGOスーパー耐久4時間レース

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