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2023 Formula DRIFT Rd7. Race report

(Wednesday) 2023年9月13日 練 習 

昨年は、2コーナーにインクリップが設置されていたが、今期はそのエリアが全てアウトゾーンに変更された。この一部分のみの変更ではあったがそれがドライバーとマシンに与える影響は大きく練習走行では新レイアウトにアジャストするためにいかに多くのデータが取れるかがカギとなった。最初の問題は新品タイヤで1周しかできないこと。これは大きな馬力とトラクションを持った車両ではごく当たり前に全トラックで起きる事案だがここ、ユタでは1周がぎりぎり、といったかなり酷な状態であった。チームはパワーレベルや、レブリミッター、そしてギア、タイヤの内圧を毎週変更し、練習走行5周目にはタイヤを2周持たせることができるところまできた。今ラウンドは新品エンジン、新品ターボを導入し、マイナートラブルも出たものの最終的には予選に向けて手応えのある練習が行えた。しかし、後追い走行はマシンのスピードと、タイヤスモークによる後方ドライバーの視界の悪さを攻略できないままであった。

(Thursday) 2023年9月14日 予選日 

今ラウンドは日中に予選が開催されるため、予選時の路面は練習走行とほぼ同じような状態であった。このトラックは高回転領域を維持する時間が非常に長い為、多くのチームがマシントラブルに悩まされていた。私たちのマシンは、メジャーなトラブルは一切なく、セットアップと予選走行への調整に時間を割くことができた。予選走行。進入位置に注意を払い、スタートを切った。1コーナーの振り出しは大きなキレこそ出せなかったものの、角度変化等の修正なく、スムーズにインクリップ1そしてアウトゾーン1へ進入していく。アウトゾーン1では少し外側のスペースを残してしまうものの、アウトゾーン2への進入でライン修正。そのまま減速感なくアウトゾーン3へ大きく振り出すも、全体的な迫力に欠け、かつ左足ブレーキでの車速調整が目立ち、点数は伸びず。予選は84.00pt獲得により、6位にて決勝へと駒を進めた。

(Saturday) 2023年9月16日 決 勝 トーナメント 

TOP32の対戦相手は日本人対決、Kenshiro Gushi選手(TOYOTA GR86/NEXEN Tires)。残念ながらKen選手のマシンにトラブルが発生し、1本目の走行で戦線離脱。TOP32では後追いをすることなく、勝ち上がりとなった。
TOP16の対戦相手は若手ドライバー、Branden Sorensen選手(BMW E46/NITTO TIRES)。Utahのトラックは事前に何度か練習走行を行っていたBranden選手は非常に調子が良いように見えた。1本目、先行ではミスなく走り切るも、Branden選手はかなりアグレッシブな後追いを見せる。しかし、その後追いの中で大きなミスがあったことをスポッターに告げられた為、入れ替えた2本目の後追いでは攻めすぎない落ち着いた走行をする。最終コーナーでBranden選手がダートへコースアウト。この瞬間、TOP8への勝ち上がりが決定した。TOP8の対戦相手はRd.3 Orlandoでも対決をした、Chelsea Denofa選手(Ford Mustang RTR/NITTO TIRES)。彼のスピードは群を抜くものがあり、チームは最大限にスピード重視のセットアップを施した。1本目、後追い。振り出しからインクリップ1まではプラン通りに進んだが、Chelsea選手の減速に合わせることができず、アンダーステアを出し、コースアウトしてしまう。アウトゾーン2周辺で完全にドリフト状態ではなくなってしまった為に、大きなアドバンテージを与えてしまった状態で入れ替えて2本目へ。自身のベストの走りができたものの、後追いのChelsea選手にはミスなし。残念ながらTOP8にてトーナメントを去ることとなった。

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