浅野レーシングサービス

TOYOTA GR86(ZN8)

スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook
第5戦 もてぎ 5時間耐久レース

◾️開催地:ツインリンクもてぎ(栃木県)

◾️開催日:2022/9/3-4

9/3予選:3位
Aドライバー浅野武夫:2分15秒091 / Bドライバー 藤原大暉2分13秒214
【フリー走行・予選】 2022シーズンも折り返しを迎えたスーパー耐久シリーズの第5戦はチームの地元もてぎにて開催された。 24時間レースを含む3戦を戦ったWedsSport86はエンジン及びミッションのオーバーホールに加え、ピットロード50㎞/hスピードリミッターを設置してレースウイークを迎えた。 しかし木曜日の占有走行では、電気系のトラブルから180㎞/hでリミッターが効いてしまう状況となった事もあって、なかなか思うようにマシンセットアップを進める事ができなかった。金曜日占有走行の午前中は雨模様、午後はウエットからドライへコンディションへと変わっていく中で、チームは今回Dドライバーを務める伊藤のマシン習熟と、ダンパーやバンプラバーのパッカー調整を中心にマシンセットアップを進めた。
翌土曜日の予選前1時間のウォームアップ走行でもチームは予選・決勝レースを想定したパッカー調整を行い、他にも若干のセットアップ変更をして予選に挑んだ。
気温30度、路温40度を超えるコンディションの中、浅野はAドライバー予選でアタック2周目に1分15秒091をマークしたものの、マシンの動きが満足できるものでは無かった為、チームはセットアップを戻し、藤原のリクエストに応えてパッカーも変更した。藤原はBドライバー予選でアタック2周目に2分13秒214をマークしたものの、「少しパワー感が無い」と訴えた為、チームはマシンチェックを行い排気漏れを確認、Cドライバー予選までに修復を行った。Cドライバー予選で石森は、Aドライバー予選時のセットアップで満タン時のマシンの動きをチェックしたが、想定ほど良くない為に、Dドライバー予選に向けてセットアップをBドライバー予選の状態へと変更、伊藤がマシンの動きを確認した。
しかし、コーナーミドルでのアンダーステアが解消されない状態で、チームは決勝に向けたセットアップを検討しつつ、ピットワークの確認やマシンメンテナンスを進め翌日に備えた。
■9/4 決勝 3位
浅野武夫:29周   藤原大暉:42周   石森聖生:41周   伊藤毅:14周
今回のレースは例年同様に5時間、義務ピットイン回数は3回だが、前回のレースと同様に給油は容量20Lの指定給油ボトル使用となり、また、1回のピットストップでの最大給油量は60Lまで、1回のピットストップで2本以上入れる場合は、105秒のピットストップが課せられることとなる。今回の作戦も藤原、石森のロングスティントとするが、そこからは浅野、伊藤へと繋ぎ、給油はボトル3本→3本→1本を想定、タイヤ交換は2回を基本とする事とした。
午前11時04分、気温33℃、路面温度41℃のドライコンディションで5時間の決勝レースは始まった。藤原は2分15~17秒台で周回を重ねるが、先行する884号車、86号車は2分14~16秒で周回を重ねてゆく。
藤原は必至に前を行く2台を追うものの、1周1~2秒のペースで離されて行く厳しい展開となった。レース開始から約30分後の13周目には2位86号車との差は約32秒となり、その約5秒先には884号車が先行している。藤原はコンスタントに周回を重ね、43周目にピットインして石森へ交代、タイヤ4本を交換、ボトル給油3本でコース復帰した。石森は2分17~18秒台で安定して周回を重ねてゆく。
若干先行してピットインした884号車、86号車は共に2分15~17秒台で走行、今回のレースは特に884号車の速さが目立つ展開となっていた。
41周目、FCY導入直前、チームは予定より早めのタイミングで石森をピットインさせ浅野へと交代、給油3本タイヤ交換を含むフルサービスを行った。FCYは1周で解除となり、浅野は2分17~19秒のペースで周回を重ねてゆく。チームは決勝に向けてマシンに若干のセットアップ変更を行っており、アンダーステアは弱まる方向性になっていたものの、タイヤが摩耗し燃料が少なくなった状況では唐突にオーバーステアが顔を出す傾向となってしまい、浅野はマシンと対話しながら周回を重ねていった。
29周目、レースも残り30分となったタイミングで浅野はピットイン、伊藤へと交代してボトル給油1本でコース復帰した。伊藤はUSEDタイヤでのマシンバランスに苦労しながらも2分20秒台で走行を重ねる。そして16時05分、WedsSport GR86は126周を走り3位でチェッカーを受けた。

【チーム監督コメント】

浅野 真吾

ホームコースでもあるもてぎ大会。なんとしても2位以上を目指し挑みました。
セットアップに悩みながらも予選は3番手。
決勝ではトップの2秒落ちでラップ。正直つらいレースとなってしまいました。応援していただいた皆様には申し訳ない気持ちです。
次戦はしっかり戦える車を作っていきますので、引き続きご支援ご協力をよろしくお願い致します。応援ありがとうございました。

【ドライバーコメント】

浅野武夫

今回は地元もてぎなので力が入りました。
やっとエンジンをリフレッシュし不安は解消したので、頑張って走りたいと思ってサーキット入りしました。
練習から相変わらずの雨で、ドライのセットアップの時間が減ってセットアップを決めきれないままの予選となり、思ったようにニュータイヤを使えず8割の出来でした。
決勝は想定の1秒落ちでの走りになり、何を変えたら動きが良くなるのか、走り方を変えたら良くなるのか、考えながらのレースになり、ストレスの溜まるレースとなりました。
思うところが有り、翌々日にセットアップを変えてもてぎに練習・確認に行って来ました。方向性を少しずつ見つけていきたいと努力しています。
これからも応援の程よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

藤原 大暉

レースウイークの木曜日はトラブルがあり、本格的なセッティングができたのは金曜日からでした。
限られた時間の中で合わせこみましたが、予選ではトップ2台から大きく離されてしまう結果となりました。
決勝ではスタートドライバーを担当し、トップ2台との違いをじっくり観察することができました。次戦までにしっかりチームと解決策を練り、次戦に繋げていきたいです。
もてぎは車両にかなり負担がかかるサーキットですが、トラブル無くゴールできたのはとても嬉しかったです。
今大会も応援ありがとうございました!次戦も応援何卒よろしくお願い致します!

石森 聖生

今回からGR86のライバルが1台増え、さらに盛り上がりのあるクラスになってきました。
チームのホームコースでもあるもてぎで、3戦連続表彰台入りは果たしましたが、今回も上位2台に勝てず「3位」 非常に悔しくてたまりません。
予選は40周使用のUSEDタイヤでしたが計測1LAPのみアタックさせてもらい2分15秒582で3位タイム。2位とは0.809秒、トップとは1.679秒差に。その後はガス満タンのセット確認も行いました。
決勝では2ndスティントを担当。予選で使用したタイヤで約1時間50分走り切り、FYCの出る寸前のベストタイミングでピットインの無線が入り、ロスの少ない交代ができました。
しかし私のスティントは内圧を下げすぎてしまいグリップピークが低く、その分タイム落ちは少ないかと思いきや路温も高くなり後半は特に苦しいレースになって、先行車とのタイムを縮める事はできずに3位キープとなりました。
今回は金曜日から走行に参加しましたが、予選でもセットアップの変更があるなど迷走してしまい決勝でもマシンバランスが悪く、上手く噛み合わないレースウイークとなってしまいました。 今年も残すところ2戦、支えてくださるスポンサー様、チームメンバー、応援してくださる皆様のために、何としてでも結果を出し来年にも繋がるレースをしたいです。
いつも支えてくださる皆様、本当にありがとうございます。
次戦の岡山戦も応援よろしくお願いいたします。
伊藤 毅
私自身、レース活動拠点をマレーシアに置き楽しんでおりましたがパンデミックの影響もあり、近年はレース活動から距離を置きサーキット走行を楽しんでおりました。
今回、ご縁が有り、スーパー耐久レース老舗の浅野レーシングサービスでの急遽の乗車となりました。
レース活動を始めた初心に戻り、少しでも乗車時間の不足解消の為に走行動画、ロガーデータの解析、イメージトレーニングを一から行いドライビングの難しさを痛感したまま、予選、決勝を迎えました。
予選時は決勝のシミュレーションでの走行で少しでも乗車して感覚を戻すことに専念、決勝はフィニッシュドライバーとして無理せず皆さんの思いが結集した車を確実にゴールまで届ける役割を果たすことができました。
2018年24時間耐久レース参戦以来のスーパー耐久レースを楽しませて頂きまして感動と感謝の気持ちが一杯になりました。
お世話になりました関係者の皆様に御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

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