浅野レーシングサービス

TOYOTA GR86(ZN8)

ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE
第6戦 スーパー耐久レース in 岡山

◾️開催地:岡山国際サーキット ◾️開催日:2024/10/26-27

■10/26 予選:5位
Aドライバー浅野武夫:1分45秒204 / Bドライバー伊藤慎之典:1分43秒547】


2024シーズンも残り2戦、スーパー耐久シリーズの第6戦は岡山国際サーキットにて開催された。第5戦鈴鹿はST-4クラスの参戦が無く、第6戦岡山までは約1ヶ月半のインターバルで、浅野はスペアエンジンを組み、定期メンテンスを行ってWedsSport GR86をサーキットへと持ち込んだ。木曜日と金曜日の占有走行では、もてぎで手ごたえを得た持ち込みのセットアップは悪くなかったものの、やはりロングでのアンダーステア傾向がみられたことから、チームは決勝の平均ラップ向上を目指してセットアップ変更を繰り返しつつ、タイヤライフと燃費の確認を進めた。しかしなかなか思うような手ごたえを得ることができず、金曜日の2枠目の走行で早々にクラッチトラブルが発生して十分に煮詰めきれなかったこともあり、チームは持ち込みセットへ戻すことを決断、ダンパーのアジャストのみで予選を迎えた。

予選日は酷暑のAUTOPOLISやもてぎからは一転して、気温24℃、路温34℃の涼しいコンディションとなった。Aドライバー予選で浅野はコースインラップ含め2周のウオームアップの後2周のアタックを決め、1分45秒204でクラス6番手となった。Bドライバー予選では伊藤も同様にコースインラップ含め2周のウオームアップの後、アタック1周目に1分43秒547をマークしてトップとコンマ3秒差のクラス4番手、AB合算の予選順位は5番手となった。Cドライバー予選では三上がUSEDタイヤで1分47秒833をマーク、Dドライバー予選では上村がNEWタイヤの燃料満タンで1分44秒929をマークして満タンでのマシンバランスを確認、チームは予選後、気温・路温共に20℃程度となる可能性の高い決勝レースに向けて、マシンメンテナンスとレース戦略を検討しつつピットワークの確認を行い翌日に備えた。

■10/27  決勝:6位
浅野武夫:34周 伊藤慎之典:32周 上村優太:32周

10月27日、決勝はドライコンディションのレースとなった。今回のレースは3時間、義務ピットイン回数は2回、給油は容量20Lの指定給油ボトル使用となり1回のピットストップでの最大給油量は3本60Lまで、1回のピットストップで2本以上入れる場合は95秒のピットストップが課せられることとなる。また、Aドライバーの最低運転時間は60分以上であるが、今回のチーム基本戦略は、トラック上の速さを求めてBドライバースタートとし、タイヤの消耗具合にもよるが基本的に時間均等割りで毎回タイヤ4本を交換する作戦を採ることとした。午前8時33分、気温20度、路温21℃のドライコンディションで3時間の決勝レースは始まった。スタートドライバーの伊藤は5位でスタートすると、3周目に884号車影山選手を最終コーナーでオーバーテイクして4位へ浮上し前を行く41号車を追う。

伊藤は1分45秒台で周回を重ねるが、60号車のCドライバー大原選手がピタリと伊藤をマークし、揺さぶりをかけ続けてゆく。60号車は2コーナーからアウトウッドカーブ立ち上がりまでが特に速く、伊藤はマシンのストレートスピードを生かしつつレイトブレーキングで攻撃を凌いでいった。このバトルは15周程続き、ラップタイムは両車ともに1分46~47秒台となるが、ついに20周目のバックストレートエンドで伊藤は60号車に抜かれ5位となった。伊藤はチームにタイヤの消耗具合を連絡、やはり時間均等割りとしたほうが有利と判断し、32周目にピットインして浅野へ交代、タイヤ4本交換、ボトル給油1本でピットアウトした。浅野は6位でコース復帰すると若干タイヤの温まりに苦労するも1分47~48秒台で周回を重ねた。

浅野は他車のピットインの影響もあって3位まで順位を上げると67周目にピットイン、上村へ交代し、タイヤ4本交換とボトル給油3本でピットアウトした。上村は7位でコース復帰、71周目に1分45秒111をマークするとトップを行く66号車をコース上で抜いて同一周回とし1分45秒~46秒台で周回を重ねた。80周目に216号車がピットインし、タイヤ左側2本交換とボトル給油1本で20秒ほど後方へピットアウトしたため上村は6位へ浮上するが、ラップタイムはトップ以下各車1分46秒~47秒台であり、想定より気温が上昇するなか次第にアンダーステアが顔を出すマシンでは上村も追い上げは厳しく、20秒ほど前をゆく884号車、さらに5秒ほど前をゆく60号車との差はなかなか縮まっていかない。上村はグリップダウンに苦しみながらも粘り強く走行を重ねた。そして、11時34分、WedsSport GR86は98周を走り、トップの66号車とおよそ1周差の6位でチェッカーを受けた。

【チーム監督コメント】

浅野 真吾

「岡山大会も応援ありがとうございました。フリーからセットアップの方向性は良かったのですが、しっかりアジャスト出来ず予選一発の速さは見せられたものの、燃料を積んだ時の決勝は苦しみました。結果にこだわった岡山大会だけに残念な気持ちでいっぱいです。最終戦はチームで笑って終われるように頑張ります。最終戦も応援よろしくお願い致します。ありがとうございました!」

【ドライバーコメント】

浅野 武夫

「岡山のレース前には新興工業さんに訪問し、社員の方々のやる気に感動しました。応援に感謝いたします。レースウイークは木曜日から走り始めてセットを見つけようとしましたが、クラッチトラブルで作業が進まず残念です。予選は自分のミスでタイムアップが上手くいかず、車の動きが良かっただけに悔やまれます。決勝レースはAドライバー義務時間の1時間を無難に走りました。しかしもっと良い車と走りにしなければいけない課題があります。最終戦に向けて準備します。応援とご支援ありがとうございます。」

伊藤 慎之典

「前戦の課題を克服すべく挑んだ今回の岡山ラウンドですがトラブル等が出てしまい思ったようにはいきませんでした。それでも1発の速さという強みをいかして予選ポールを狙いましたがうまく合わせ込めずに4番手止まりでした。決勝は前戦同様タイヤを持たせられず厳しい展開になりました。それでも木曜、金曜のプラクティスでセットの方向性は見つけられたので次戦は合わせ込めるようにします。次はもう最終戦ですが最後まで頑張りますので、応援よろしくお願いします。」

三上 和美

「今回は予選までをドライブさせていただき、決勝はチームの応援とサポートに回らせていただきました。決勝に参戦しないことで、いつもより冷静にチームメイトの走りやメカニックさんの動き、状況など学ぶことができて、たくさんの発見や学びがありました。最終戦まで時間は短いですが、表彰台に上がるためにできることは全部やって、悔いの残らない2024年にしたいです。応援よろしくお願いします。」

上村 優太

「岡山大会でのテーマは、決勝に強いクルマづくりでした。結果的にセットアップに苦戦し、決勝レースでのアベレージタイムを上げる事が出来ませんでしたが、決勝の1発タイムではGR86勢の中でトップタイムをマークする事ができたので、予選においては自信に繋がりました。チームワークは素晴らしく、ピット作業も完璧にこなし、チーム一丸となって岡山大会を戦う事ができました。とにかく表彰台に立つ事が目標です。次戦は、決勝でチカラを発揮できるよう頑張ります。応援よろしくお願いします。」

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